春のきらめき ふきのとうの舞踏会

里山の四季
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全国的に初夏の陽気となった今日このごろ。

 山に囲まれたここ、野菜箱の里でも遅れて桜が満開を迎え、そして早や、散りゆこうとしています。

桜にふきのとう。今年もようやく出会えたかと思えば、瞬く間に盛りは終わり。本当に急ぎ足で春は過ぎてゆきますね。なんだか、ここ数年特に、春がほとんどないような・・・。           まるで夏夏冬冬・・・のような。                               だけど、つかの間でも、春をたくさん味わいたいですね。

 ついこの間、可愛いものを見つけました。ふきのとうが2つ、向かい合うように咲いていて、傍らに小さいのがひとつ咲いています。

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しゃがんで眺めていると、ふきのとうたちの声なき声が聞こえてくるような気がします。 

  ふきのとう:雪の下で寒いなあ・・・春はまだかなあ。

  万年雪にも負けず、土の中で眠っていたふきのとう 

  ふきのとう:あれ?あったかくなってきた。雪がなくなってる

  ふきのとう:ワア・・いつのまにかこんなに葉っぱがでっかくなっちゃった。                   すっくと伸び伸び成長したふきのとうさん。まるでドレスをまとったプリンセスのようです☆

そこへ・・・一枚の大きな葉っぱがすっと差し出され、爽やかな声がしました。ふきのとうにしか聞こえない声です。

”すてきな春ですね。踊りませんか?”

ふきのとうたちはくるくると踊りながら春の悦びを表現するのでした。かたわらには小さい’ふきのとうの精’が天使の羽を広げて祝福しています。今年もよい春になりそうだ。

(妄想おわり☆)

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